実家の面影色濃い、自然と共に暮らす家渡辺さんの家/山梨県北杜市
約79.83坪/4人暮らし
設計・施工:株式会社山口工務店

Credit : Writer きづき編集部, Photo 本多元
From : きづきvol.38「ら・くらす」

日々の営みに宿る、暮らしの色。OMの家で暮らす方々にフォーカスし、それぞれの“家づくり”や暮らしぶりをうかがいました。そこにはおどろくほど多様で、あたたかなストーリーがありました。

「八ヶ岳を望み見て、薪ストーブの世話をする」
実家の面影が色濃い、温かな木の家

2015年1月に完成した、北杜市の郊外に建つ家族4人が暮らす渡辺さんの家は、玄関からリビングへ進むと、ひろびろとした空間が目に飛び込み、同時に木の香りと温かさに包まれます。キッチンを取り囲むようにぐるりと一周できる廊下と、広い吹き抜けのある家の中で、子どもたちが駆け回っています。
「晴れていると、この窓から遠くに八ヶ岳が望めるんです。」と話すのは、リビングの窓から風景を眺めたり、薪ストーブの世話をしたりしながらのんびりと休日を過ごすことが多いというご主人。
家づくりにあたっては、子どもたちがのびのびと育つような家にしたいという希望がありました。
建築を依頼したのは、奥様の実家を建てた山口工務店。奥様の実家を訪れる度に家の中が暖かくて気持ちがよいという印象があり、他の工務店をそれほど見るまでもなく頼むことにしました。

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  1. キッチンを中心にぐるりと周囲を廊下が囲む
  2. リビングのどこにいてもお気にいりの景色を眺められる。

マイナス10℃の郊外でも、快適な暖かさをつくる暖房とは

首都圏から自然を求める移住希望者の相談を受けることも多いという山口工務店では、炎のゆらぎを楽しめる薪ストーブで暖房を希望される方も多いとか。
山口工務店で広報を担う古澤さんは住宅の暖房についてこう話します。「マイナス10℃以下になるこの地域で、広い空間を暖房するには、薪ストーブだけでは燃料の確保に始まりお手入れに至るまで、長い暮らしの中で維持するのに楽な選択とは言えません。薪ストーブは曇や夜など太陽が出ないときに暖かさをプラスする程度に使い、晴れた日には太陽の熱を使って暖房するOMソーラーを導入することを、私たちは薦めています。」

街中よりも気温が低い郊外に家づくりしたことで職場の皆さんから「冬は寒いでしょう」と声をかけられることもあるというご主人ですが、そのつど「家のほうが暖かい」と感じているそうです。

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  1. 薪ストーブに火をいれたりお手入れするのはご主人の役割。
  2. ベッドやテーブルなどは、山口工務店の大工さんが手作りした。

自然と共に暮らすアクティブな夫婦だからこそ、実家の近くに

八ヶ岳を望む景色が気に入ってこの土地を選ばれたご夫妻ですが、ここを選んだ理由がもうひとつあります。庭で野菜を育てたり薪づくりをしたりとアクティブな暮らしを満喫している奥様のご両親が近くに住んでいることです。揃って医師であるご夫妻にとって、安心して子育てできる環境が整っています。「薪ストーブは休日の自分の仕事ですが、薪づくりまでは時間がなくて・・・」と話すご主人ですが、責任ある仕事を持ちながら家族を支えるご主人にも心強いことでしょう。
「いつか、子どもたちがもう少し大きくなったら、友人たちを呼んでデッキでバーベキューができたら」と夢を語る奥様。お腹にいる3人目のお子さんの誕生を控えて、ゆっくりと夢を育んでいくことでしょう。

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  1. 目の前に広がるこの空間は、のびやかな子どもの成長を願うご夫妻の想いそのもの。
  2. 暖かい室内で一日中駆け回って遊ぶ子どもたち。
  3. バーベキューパーティが開かれる未来が脳裏に浮かぶ、広々としたデッキ。

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