家族の存在を感じられる開放的な空間西村さんの家/静岡県富士市
約54坪/4人暮らし
設計・施工:駿河工房株式会社

Credit : Credit:Writer きづき編集部, Photo 本多元
From : きづきvol.40「ら・くらす」

日々の営みに宿る、暮らしの色。OMの家で暮らす方々にフォーカスし、それぞれの“家づくり”や暮らしぶりをうかがいました。そこにはおどろくほど多様で、あたたかなストーリーがありました。

高温多湿の日本でも快適に過ごせる、素材の長所を生かした住まい

漆喰や無垢の木といった自然素材、大きなワンルームのような間取り、足元から底冷えしない床。このような家づくりの希望を抱いて、家づくりの段階で静岡県の住宅フェアへ出向いた西村さんご夫妻が選んだのは、無垢の木をふんだんに使った住宅づくりを得意とするOM会員工務店の駿河工房でした。

漆喰や無垢の木材は、温度や湿度を調整して高温多湿の日本でも快適さを保ちやすく、経年による素材の変化も楽しめますが、西村さんの家は、素材の使い方から間取りまで、それぞれの特長を生かした、理にかなったバランスのよい住まいに仕上がっています。

西村さんご夫妻は2階が住む1階はご主人のお父様の住まい

家族が憩うリビングダイニングを中心に、触れ合いが生まれるつくり

ご夫妻ともに理系の専門職である西村さん。「説明もすぐに理解されて感心していました」と駿河工房の担当の松浦さんは家づくりの一コマを思い出して話します。外壁に使用するガルバリウム(*1)がガレージの内壁に使われていたり、OMソーラーの床暖房の熱が2階へも回るよう引き戸に簾戸が使われていたりと、実際の住まいからも、ご夫妻が家づくりの過程で選択された経緯を伺い知る事ができます。

たくさんマンガを置けるように書斎コーナーを作って欲しい、それから、どこにいても家族の気配が感じられるワンルームのような間取りにして欲しいとオーダーした西村さん。広々としたリビングダイニングの側面に書棚を間仕切りにした書斎、主寝室と子供部屋、サニタリースペース(*2)が配置され、どのスペースに行くにもリビングダイニングを通るように設計されています。子どもがもう少し大きくなって個室ができても、ここを通って部屋に入るようにしたかったと話します。

*1:主に外壁材や屋根材に使用されている金属板で、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の合金を指す。防腐性が高く錆に強い。

*2:洗面所・トイレ・浴室など、水回りの設備を備えたスペースのこと。

1

2

3

  1. 水道を使うことも想定していることから、ガレージの壁は外壁と同じガルバリウム鋼板。
  2. 本棚で間仕切られた書斎コーナーには、ご家族の思い出の写真と、ご夫妻の好きなマンガがずらりと並ぶ。
  3. 書斎コーナーの隣が子供部屋。リビングダイニングを通って部屋に入る。

セントラルヒーティングの快適さを、実現させたOMソーラーの家

ワンルームのような間取りといえば、奥様にはこんな思い出もありました。「子どもの頃、父の仕事の関係で暮らしていたデトロイトの家は、広々としていたうえにセントラルヒーティングで寒さ知らずでした。それに比べて、日本に帰国してから暮らした家は狭くて間仕切りが多く、そのうえ冬はデトロイトよりも外気温は高いはずなのに寒くて。しばらくして両親が家づくりをするタイミングでOMの家を建てたのですが、私が感じていたことを、父も感じていたのかもしれません。」

主寝室側からのリビングダイニング。中央の赤いダクトはOMソーラーの立ち下がりダクト。左階段からロフトへ通じている。

ゆとりある住まいに込められた「世界へ羽ばたく人に」という願い

海外での暮らしを経験した奥さまをはじめご夫妻には、子どもには狭い世界に留まることなく世界に羽ばたく人に育って欲しい、という想いがあります。そのために海外の方にも発音しやすい「れい」という名前を選びました。
大きなワンルームの住まいは、そのような想いとともにお子さんの成長を見守るご夫妻の暮らしを、支えていくことでしょう。

仕切りがないリビングダイニングは、外光の満ちた空間に。

HOT ARCHIVES